未経験からのシステムエンジニア転職は、可能なの?
「IT業界に興味はあるけど、プログラミング経験ゼロでも大丈夫?」「年齢的にもう遅い?」「やめとけって言われたけど実際どうなの?」と不安になるのは当然です。ネット上には様々な情報があふれていて、何が正しいのか分からなくなりますよね。
そこで、今回の記事では、
この記事で分かること
- 未経験からのシステムエンジニアへの転職可能性は?
- 未経験SE転職の書類通過率・成功率の実データ
- 年齢別(20代・30代・40代)の転職難易度と戦略
- 「やめとけ」と言われる理由の真実と対策
- 2030年まで続くIT人材不足の追い風情報
など、「未経験からのシステムエンジニア転職」の現実を、政府機関や転職サービスの最新データをもとに徹底解説します。

執筆者
この記事は、システム開発やSES(システムエンジニアリングサービス)を展開する「ワイラボテック」担当者が執筆しています。
現場のエンジニアや企業と日々やり取りをしながら、技術者支援・ITソリューションに関わっており、その知見をもとに情報を整理しています。「分かりやすく伝える力」をモットーに、専門的なシステム分野も、現場目線で解説します。
1. 未経験からのシステムエンジニア転職|成功率と年齢別難易度
結論からいうと、未経験からのシステムエンジニアへの転職は可能です。
ただし、誰もが簡単に成功できるわけではありません。書類選考通過率は20〜30%、最終的な転職成功率は8〜15%という厳しい現実があります。
しかし、適切な準備と戦略があれば、これらの数値は大きく改善します。年齢や準備内容によって成功率は大きく変わるため、市場データを正確に理解することが重要です。
①未経験SE転職の現実:採用率と成功データを公開
まず、未経験からのシステムエンジニア転職で最初に直面するのは、書類選考です。
なぜなら、未経験者の書類選考通過率は約20〜30%にとどまるから、です。つまり、10社に応募して2〜3社しか面接に進めない計算です。
しかし、適切な対策を行えば、この通過率は50〜60%まで引き上げることも可能です。対策の有無で通過率が2倍以上変わるのです。
さらに、書類選考を通過後も、最終的に内定を獲得できるのは全体の約8〜15%です。ただし、この数字は「何の準備もせずに応募した人」も含む全体平均であり、3〜6ヶ月の学習期間を経て戦略的に転職活動を行った人の成功率は30〜40%に上昇します。
IT業界は深刻な人材不足に直面しています。2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると予測されており、この需要の高さは、しっかり準備した未経験者にとって大きな追い風です。企業が未経験者に求めるのは「ポテンシャル」と「学習意欲」であり、完璧なスキルではありません。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 書類選考通過率 | 20〜30%(対策後:50〜60%) |
| 転職成功率(全体平均) | 8〜15% |
| 戦略的準備後の成功率 | 30〜40% |
| 平均応募社数 | 20〜30社 |
| IT人材不足予測 | 2030年に最大79万人不足 |
②年齢別:未経験SE転職の難易度と成功率
未経験からのシステムエンジニア転職では、年齢は成功率に大きく影響します。
当然ですが、若いほど有利で、年齢が上がるほど難易度は急上昇します。
20代前半(15〜24歳)の転職成功率は60.7%と最も高く、25〜29歳でも50.3%を維持しています。この年代は「ポテンシャル採用」が前提となり、完璧なスキルより学習意欲が重視されます。基礎的なプログラミング学習と簡単なポートフォリオがあれば十分です。
一方、30代に入ると状況が変わります。30〜34歳の転職成功率は41.9%、35〜39歳も同じく41.9%まで下がります。30代は「業界知識」と「業務経験」が鍵です。前職の専門知識を活かせるポジション(例:金融業界出身者→金融系SE)を狙うことで、アドバンテージを得られます。
40代以降はさらに厳しく、40〜44歳で36.2%、45〜49歳で36.6%です。この年齢層では、高度な専門性とマネジメント実績がなければ、純粋な「プログラミング未経験」としての転職は極めて困難です。
| 年齢層 | 転職成功率 | 難易度 | 企業が求めるポイント |
|---|---|---|---|
| 20代前半(22〜25歳) | 60〜70% | ★☆☆☆☆ | ポテンシャル、素直さ、長期育成前提 |
| 20代後半(26〜29歳) | 50〜60% | ★★☆☆☆ | 基礎学習の実績、業務経験の応用力 |
| 30代前半(30〜34歳) | 30〜40% | ★★★☆☆ | 業界知識、マネジメント経験、即戦力性 |
| 30代後半(35〜39歳) | 15〜20% | ★★★★☆ | 専門業務の知見、リーダー経験、資格 |
| 40代以降 | 10%以下 | ★★★★★ | 高度な専門性、マネジメント実績、人脈 |
※出典:厚生労働省「中途採用に係る現状等について」、movin調査を基に算出
③「未経験からのシステムエンジニア転職はやめとけ」の真実
「未経験からのシステムエンジニア転職はやめとけ」というネガティブな意見には、3つの背景があります。
しかし、これらは全体像を捉えておらず、適切な対策で回避可能です。
理由1は、低品質な教育体制の企業が存在することです。一部のSES企業では、未経験者を低賃金で採用し、ほとんど研修を行わないまま現場に投入します。ただし、研修制度が充実した企業を選べば問題ありません。実際、2024年入社の未経験エンジニアの3ヶ月以上継続率は97%と高い定着率を示しています。
理由2は、現場の厳しさとギャップです。SE業務は地道な作業の連続で、バグ修正、テスト、ドキュメント作成が大半を占めます。華やかなイメージとのギャップに苦しむ人もいますが、これは未経験者特有の問題ではなく業界全体の特性です。
理由3は、市場の飽和感と競争激化です。プログラミングスクールの増加で未経験者が急増し、未経験転職の成功率は前年比で20%以上低下しているというデータもあります。しかし、これは「質の低い候補者が増えた」ことを意味し、基礎スキルと自走力を持つ人材の需要は依然として高いままです。
真実は、「準備不足の人が失敗している」だけです。3〜6ヶ月の学習、ポートフォリオ作成、研修制度のある企業選び、明確な志望動機があれば、未経験からでも十分に成功できる市場です。
未経験からのシステムエンジニア転職・まとめ
未経験からのSE転職は、適切な準備と戦略があれば十分に実現可能です。
重要なのは以下の3点です。
- データを理解する:書類通過率20〜30%は対策で50〜60%に改善可能。準備の有無で成功率が2倍以上変わります。
- 年齢に応じた戦略:20代はポテンシャル採用、30代は業界知識と業務経験が鍵。40代以降は高度な専門性が必須です。
- 準備を徹底する:3〜6ヶ月の学習、ポートフォリオ作成、研修制度のある企業選び、明確な志望動機が成功の条件です。
「やめとけ」という意見の多くは、準備不足のまま転職活動を行った人の失敗談です。
経済産業省の予測では、2030年まで最大79万人のIT人材不足が続きます。しっかり準備すれば、今こそ未経験SE転職の絶好のタイミングです。
あなたの転職成功を心から応援しています。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!






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