フリーランスはやめとけは、本当?
「会社を辞めて自由に働きたい」「でも収入や安定が心配…」そんな不安もあるけど、やっぱり、フリーランスという働き方には、興味がある。でも、ネットで検索すると「フリーランスはやめとけ」という厳しい声が多くて迷うという人も多いはずです。
そこで、今回の記事では、
この記事で分かること
- フリーランスが「やめとけ」と言われる12の現実的な理由
- 実際のデータから見る収入・継続率・失敗パターン
- 独立前に必ずやるべき準備ステップと成功のポイント
- フリーランス以外に検討すべき「IT転職」という選択肢
などを解説します。

執筆者
この記事は、SES(システムエンジニアリングサービス)を展開する「ワイラボテック」担当者が執筆しています。
現場のエンジニアや企業と日々やり取りをしながら、技術者支援・ITソリューションに関わっており、その知見をもとに情報を整理しています。「分かりやすく伝える力」をモットーに、専門的なシステム分野も、現場目線で解説します。
1. フリーランスはやめとけと言われる12の理由
フリーランスは、自由で柔軟な働き方です。
でもその反面、多くのリスクも伴います。とくにITエンジニアやクリエイターとして独立を考える人にとっては、聞こえの良さだけで飛び込むと後悔することもあります。
この章では「フリーランスはやめとけ」と言われる理由を明らかにします。
フリーランスやめとけ① 収入が安定しない
フリーランスやめとけ、の最大の理由。
それは、収入の安定が難しいこと、です。
なぜなら、毎月の報酬が案件ごとに変動するから、です。そのため、家計の見通しが立ちにくくなります。
たとえば、月収が80万円の月もあれば、翌月は20万円に落ち込む、ということもあります。収入の多い月は、きちんと貯金するなど、準備ができていないと、将来設計は不安を増します。
その点、会社員は、毎月一定の給料が入ります。そのことで家計管理がしやすくなります。保険料や住宅ローンも計画的に支払えますが、フリーランスはそれが困難です。
フリーランスやめとけ② 案件が途切れると収入ゼロ
フリーランスは、案件がなければ即無収入です。
なので、もし、案件探しに失敗すると、生活が一気に苦しくなります。
特に、単発案件や短期プロジェクトに依存している場合は深刻です。なぜなら、契約終了後の空白期間が収入ゼロを招くから、です。こうしたブランクが続くと、貯金を切り崩す生活に陥ります。
「仕事がある=収入がある」「仕事がない=収入ゼロ」という現実は、非常にシビアです。これは、副業やダブルワークでは実感しにくい、フリーランス特有のリスクです。
フリーランスやめとけ③ 住宅ローンやクレジットカードの審査に通らない
フリーランスになると、信用審査の壁が大きくなります。
もちろん、1〜2年以上、安定した売り上げがあり、決算書を出していれば、問題ありません。でも、ひと月単位で、売り上げが上がったり下がったりしていたら、どうでしょうか?とくに、住宅ローンを組む場合、フリーランスは収入が不安定とみなされ、審査に落ちるケースが非常に多いです。金融機関は「継続的な安定収入」を重視するから、です。
また、クレジットカードの新規発行や利用枠の増額も厳しくなります。個人事業主として開業した直後は「無職扱い」されることもあります。
以下の表は、住宅ローン審査におけるフリーランスと会社員の比較です。
| 比較項目 | フリーランス | 会社員 |
|---|---|---|
| 収入の安定性 | 毎月変動あり | 毎月一定 |
| 勤続年数の評価 | 長くても評価されにくい | 勤続3年以上で信用高い |
| 審査通過率 | 低い | 高い |
信用力の低さが、人生設計に大きなハンデとなるのは否定できません。
フリーランスやめとけ④ 賃貸契約で保証人を求められる
フリーランスは、賃貸契約の際にも不利です。
多くの物件で「収入証明」や「保証人」が求められ、会社員よりも審査が厳しくなります。
また、年収が同じでも、フリーランスだと「収入の安定性」が低いと判断され、保証会社の審査に落ちることもあります。とくに開業初年度は、実績が乏しいため、信頼されにくいのが実情です。
家を借りるだけでも苦労する現実に直面すると、自由なはずのフリーランス生活が、逆に制限だらけに感じることもあるでしょう。
フリーランスやめとけ⑤ 営業活動に多くの時間を取られる
フリーランスは、案件獲得のために自ら営業を行わなければなりません。
これは、思っている以上に大きな負担です。とくに駆け出しの頃は、実績が少ないです。そのため営業にかける時間が増え、稼働に直結しない「無報酬の時間」が多くなります。
たとえば、クラウドソーシングで提案を繰り返しても、なかなか契約に至りません。さらに、企業と商談をしても「検討します」で終わることが多く、時間と労力を浪費します。
営業活動の時間が収入につながるとは限らない現実に、頭を悩まされるでしょう。
そして、営業が得意でない人にとっては、精神的にも消耗する日々が続きます。
フリーランスやめとけ⑥ 確定申告や請求書発行などの事務作業が煩雑
フリーランスは、すべての事務作業を自分で行います。
確定申告、請求書作成、経費計上、領収書の管理など、です。これらは、会社員時代には経験しなかった業務です。
そして、これらの作業は、かならず必要です。やらないと罰則や税務調査の対象になるから、です。しかも、報酬をもらうためには請求書の提出が必須です。もちろん、ソフトを使えば効率化できますが、知識がなければそれすら難しいでしょう。
フリーランスやめとけ⑦ 健康保険・年金を全額自己負担しなければならない
会社員時代は、会社と半分ずつの負担だった健康保険・年金。フリーランスは、もちろん、全額を自分で支払います。
会社員時代にも給与明細に書いてあったのに、フリーランスになって、始めて気付く!この社会保険料の大きさに驚く人は、珍しくありません。
たとえば、国民健康保険と国民年金を合算すると、独身の30代で年間40万円以上になります。収入が少ない月でも、この支出は変わりません。
そして、この負担は非常に大きいです。どんなに会社が赤字でも追いかけてくる税金と同じです。
さらに、厚生年金よりも将来受け取れる金額は少なくなります。つまり、現役時代の負担は増え、老後の受け取りは減るという二重のデメリットがあります。
| 費目 | 会社員(厚生年金+協会けんぽ) | フリーランス(国保+国年) |
|---|---|---|
| 保険料負担 | 会社と折半 | 全額自己負担 |
| 老後年金 | 厚生年金で高め | 国民年金のみで少なめ |
フリーランスやめとけ⑧ 一生働き続ける覚悟が必要
フリーランスには、会社員のような退職金や年金の上乗せがありません。
つまり、「働けるうちは働き続ける」という前提で人生設計をする必要があります。
会社員であれば、定年まで勤め上げれば退職金が支給され、年金も厚生年金で手厚くなります。しかし、フリーランスにはそうした仕組みが一切ありません。老後資金も、退職タイミングも、自分ですべてを判断・準備するしかないのです。
さらに、有給休暇のように「働かなくても収入が出る」制度もありません。休むということは、完全に収入を手放すということになります。そのため、長期休暇や趣味、家族との時間を優先するにも覚悟が必要です。
「フリーランス=自由」と思われがちです。が、
- 休めない
- 老後に不安を抱えたまま働き続ける
という、状況になりがちです。
つまり、自由の代わりに「一生働き続ける覚悟」と「自己防衛力」が求められます。
フリーランスやめとけ⑨ 労働基準法の保護が受けられない
フリーランスは、労働者ではなく「業務委託者」です。
そのため、労働基準法の保護対象外になります。たとえば、残業代、最低賃金、解雇予告、育休などの法的保障は適用されません。
契約が一方的に打ち切られても、違法にはなりません。さらに、仮に報酬未払いが発生しても、労働基準監督署は介入できず、自力での対応が必要です。
つまり、法的に非常に脆弱な立場なのです。
法律に守られている会社員との差は、想像以上に大きいと感じる瞬間です。
フリーランスやめとけ⑩ 40代・50代になると案件が激減する
そして、年齢が上がるにつれ、フリーランスの案件獲得が難しくなります。
40代後半から50代は、スキルがあっても若手に案件を奪われるケースが増える傾向にあります。
なぜなら、発注側の企業は「柔軟に対応できる若手」や「コストが安い人材」を求めるから、です。
さらに相手企業の担当者も若い人たちに変わる!
そのため、高年齢層は後回しにされがちです。とくに、トレンド技術の変化に対応できないと、年齢だけで敬遠されることもあります。
継続的にスキルアップしていないと、市場価値が急落します。
フリーランスやめとけ⑪ 病気や怪我で即収入ゼロに
フリーランスは体が資本。
つまり、体調を崩せば仕事もできず、収入は一気にゼロになります。これは偶発的な事故や重病など、自分の意思ではどうにもできない問題です。
特に問題なのは、「病気=その時点で収入停止」ということ。つまり、何のセーフティネットもありません。会社員なら傷病手当金や有給消化で一時的にカバーできますが、フリーランスにはそれがありません。
たとえば、3ヶ月の入院が必要になった場合、生活費+医療費のダブル負担が襲いかかります。加えて、復帰後のクライアント関係の再構築も必要です。
フリーランスやめとけ⑫ AI・ノーコードツールに仕事を奪われるリスク
近年、AIやノーコードツールの進化が著しく、フリーランスの仕事にも影響を与えています。
たとえば、LPの作成やバナー制作、簡単なコーディングは、すでにツールで自動化されつつあります。
これまで請け負えていた作業が、AIに置き換えられ、単価が下がるだけでなく、案件自体が消えていく危険性があります。
特に「誰でもできる仕事」ほど自動化の波に飲まれやすく、価格競争が激化します。その結果、より高度なスキルを持つ人にしか仕事が回らなくなります。
変化に対応できないフリーランスは、市場から自然と淘汰されていくでしょう。
2. 【データで検証】フリーランスエンジニアの実態
この章では、フリーランスエンジニアという働き方の“数字で見える実態”を整理します。
魅力的な年収の可能性だけでなく、生存・継続の難しさも含めて、冷静に判断できるようにします。
①平均年収は632万円で会社員より高い
フリーランスエンジニアは、一定の条件を満たせば会社員より年収が高いです。
例えば、下記のデータでは、平均年収が約862万円と報じられています。
>> 【2024年最新】フリーランスエンジニアの平均年収を実例で紹介:求人を集計して解説
ただし、これは“平均”であって、全員がこの金額を得られているわけではありません。実際には、年収400万円未満という階層も大きいです。
>> 【2025年最新版】フリーランスエンジニアの平均年収をあらゆるタイプ別にまとめました!
つまり、フリーランスエンジニアの世界は、ハイリスク・ハイリターンの世界です。
②年収が上がった人は約60%、下がった人は約25%
フリーランスとして収入が伸びる人がいる一方、逆に収入が下がる人も一定数います。
具体的には、“年収が上がった人:約60%”“年収が下がった人:約25%”というようなデータが参照もあります。
この比率から読み取れるのは、スキルや営業力、案件獲得能力があれば“上がる側”。反対に、上記の要素が整わないと“下がる側”に入るリスクも相当あります。
③しかし10年生存率はわずか10%という現実
ある調査では、フリーランスとして、10年後に生き残っている人は、わずか10%。という数値が示されています。
>> 廃業率〇〇%!?フリーランスを廃業した人たちの末路とは
これは「高収入を実現できたかどうか」以前の問題として、「継続できたか?」「案件を維持できたか?」「変化に対応できたか?」といった“持続力”が問われるという意味です。
つまり、ただ“フリーランスになる”だけでは成功とは言えない。
「10年続けられる体制を作る」ことができないなら、フリーランスやめとけ!言われても仕方ありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高収入可能性 | 平均年収700万円〜800万円前後もあり得る |
| 年収変動リスク | 半数近くが年収上昇、約25%が下落の可能性あり |
| 継続リスク | 10年継続できる割合は約10%以下 |
次章では、こうしたデータが示す“失敗する人の共通パターン”に踏み込みます。
3. フリーランスで失敗する人に共通する5つのパターン
さて、フリーランスには成功の自由があります。が、同時に失敗する選択肢も同時にあります。
- スキル不足のまま独立して案件が取れない
- 生活費の貯金なしで独立して生活が破綻する
- 営業力不足で仕事が途絶える
- 自己管理できず長時間労働で体調を崩す
- スキルアップを怠り市場価値が下がる
そこで、この章では、よくある『失敗パターン』をご紹介。フリーランスやめとけ。と言われないよう、注意喚起します。
①スキル不足のまま独立して案件が取れない
「とりあえず独立してから案件を探そう」は。極めて危険です。
なぜなら、フリーランスにとっての“商品”は、自分のスキルそのもの。それが売れなければ、収入もゼロだからです。
特に未経験や実績が乏しい状態では、営業しても仕事が取れません。そして、ただ時間と貯金が減っていく状況になります。なぜなら、クライアントは即戦力を求めているから、です。新入社員のように、教育コストをかける余裕はありません。
②生活費の貯金なしで独立して生活が破綻する
案件が取れたとしても、すぐに報酬が入るとは限りません。
ランサーズなどのフリーランスサイトは別ですが、企業との直接案件は違います。ほとんどの場合、契約から入金までは1〜2ヶ月のタイムラグがあります。つまり、すぐに、お金になりません。
その状態で貯金がないとどうなるか?とうぜん、家賃や生活費の支払いができません。きっと精神的にも追い込まれてしまうでしょう。
そこで、焦って単価の低い案件に飛びつき、自転車操業のような状況に陥るケースも少なくありません。
フリーランスやめとけ。にならないよう、“収入ゼロでも6ヶ月は暮らせる”程度の貯金は最低限の備えです。
③営業力不足で仕事が途絶える
フリーランスになって、ほとんどの人が思うこと。
それは、持っているスキルと、仕事を取る力は別物、ということです。
素晴らしいスキル≠仕事を取る力
なので、「技術があれば自然と声がかかる」と考えている人は要注意。
実際には、ポートフォリオの作成、提案書の工夫、価格交渉、コミュニケーション力など、営業的な動きが必要です。
④自己管理できず長時間労働で体調を崩す
時間の自由があるはずのフリーランスは、案外、納期に追われます。
そして、間に合わせるために、夜中まで作業する。→土日も関係なく働き続く。という悪循環に陥ります。正直、そんな生活は、長続きしません。
そして、会社員と違い、誰も労働時間を管理してくれません。仕事を詰め込みすぎて体調を崩し、結局すべての案件を失うというケースもあります。
フリーランスには「働きすぎない能力」も必要です。
⑤スキルアップを怠り市場価値が下がる
フリーランスは「現在のスキル」で契約が決まります。
が、そこに満足してしまうと、あっという間に市場価値が落ちます。特にIT業界は技術の移り変わりが激しいから、です。たとえば、2〜3年で主流が変わることも珍しくありません。
会社員であれば、研修やOJTなど“学ばされる環境”があります。が、フリーランスは、常に自分で学び続けなければ、強制的にやめとけ!になります。
一度市場価値が下がると、単価も案件数も減少し、選べる仕事の幅が極端に狭くなります。
「今の技術でずっと食べていける」と思っている人ほど、危ない!
4. フリーランスで失敗しない!独立前準備【7つのステップ】
フリーランスで成功する人には、共通して「独立前の準備」が徹底されています。
ただの勢い任せで飛び込んだ場合、かなりの確率で壁にぶつかります。
この章では、現実的かつ実践的な準備のステップを7つに分けて解説します。
①生活費6〜12ヶ月分の貯金を確保する
独立直後は、収入が安定しない期間が必ずあります。
ここで生活が破綻してしまえば、案件を探すどころではありません。最低でも6ヶ月、理想は12ヶ月分の生活費を貯金しておくことが、スタートラインに立つ条件です。
実際に独立後、「思ったより案件が決まらない」「入金が遅れた」といった事態は日常茶飯事です。そうした状況でも冷静に判断できる“資金の余裕”が、精神面の安定にもつながります。
貯金がないまま独立するのは、パラシュートなしで飛行機から飛び降りるようなもの。最低限の準備がなければ、間違いなく『フリーランスはやめとけ』と言われてしますでしょう。
②会社員のうちに実績とポートフォリオを作る
フリーランスで案件を取るには、過去の実績やスキルの証明が必須です。
とくに「初対面の相手から仕事をもらう」ことが多いため、信頼を得る材料がなければ契約にはつながりません。
そのためには、会社員時代に関わったプロジェクトの中から、可能な限り実績を整理し、ポートフォリオとしてまとめておくことが重要です。職務経歴書だけでは伝わらない“具体的な成果”が求められます。
また、社外で公開可能なアウトプット(GitHubやブログ、登壇資料など)があれば、信頼度はさらに高まります。独立してから急に実績を作るのは困難なので、準備は会社員のうちに進めておきましょう。
③独立前に複数のクライアント候補を確保する
収入源を「独立後に探す」のでは遅すぎます。
理想は、会社員のうちに複数のクライアント候補を見つけ、ある程度の案件が見込める状態にしておくことです。
たとえば、副業として継続的に仕事をもらっている企業があれば、独立後の安定した基盤になります。いきなり見ず知らずのクライアントに営業するのは、精神的にもハードルが高いため、関係性のある先を確保しておくのが効果的です。
“ゼロからの営業”を独立直後にするよりも、信頼関係のあるクライアントとの仕事から始めた方が、確実に成功率は高まります。
④フリーランスエージェントに複数登録する
営業に不安がある人は、フリーランス専門のエージェントに事前登録しておくことが有効です。
エージェントは、案件紹介だけでなく、報酬交渉や契約周りのフォローまで行ってくれるため、独立初期の強い味方になります。
特にエンジニア系の案件では、エージェントを通じた紹介の方が安定した案件を得やすく、単価も比較的高い傾向があります。ただし、複数登録することで比較ができ、自分に合った案件や条件を選びやすくなります。
いきなりフリーで案件を獲得するより、まずはエージェント経由で経験を積むのも現実的な戦略の一つです。
⑤相談できる人脈やコミュニティを作っておく
フリーランスは孤独との戦いでもあります。
日々の疑問、困りごと、契約の不安など、相談相手がいないと問題を一人で抱え込んでしまいがちです。
そのため、独立前から相談できるフリーランス仲間、エージェント担当者、業界の知人などとのネットワークを構築しておくことが非常に重要です。トラブル時にすぐアドバイスをもらえたり、仕事を紹介してもらえたりするケースもあります。
孤立せず、支え合える関係を持っておくことで、精神的な安定と情報の鮮度が保たれます。
⑥国民健康保険・年金・確定申告の基礎を学ぶ
フリーランスになると、社会保険や税務手続きがすべて自己管理になります。
これらを知らずに独立すると、あとで「こんなに税金払うの?」「期限を過ぎてペナルティが…」といった事態に直面します。
国民健康保険、国民年金、確定申告、消費税、青色申告控除など、最低限の制度知識は事前に習得しておきましょう。書籍やYouTube、自治体のセミナーでも十分に学べます。
「無知はコスト」です。知らなかっただけで損をすることが、税と保険の世界では非常に多く存在します。
⑦民間の収入保障保険に加入しておく
最後に備えておきたいのが、病気やケガで働けなくなった場合の「収入保障保険」です。
会社員には傷病手当金がありますが、フリーランスにはありません。
保証は?
| 制度名 | 目的 | 病気・ケガ時の 即座の収入補償 | 掛金・保険料 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| 民間の所得補償保険 就業不能保険 | 働けない時の 収入補償 | あり(月額給付) | 月500円~ | ・即座に収入補償される ・保険期間中は継続支給 ・精神疾患対応もあり | ・保険料が掛け捨て ・免責期間がある (8日~60日) |
| フリーランス協会 ベネフィットプラン | フリーランス向け 総合福利厚生 | あり(所得補償保険) | 年会費10,000円 +所得補償保険料 (団体割引47.5%オフ) | ・団体割引で割安 ・賠償責任保険も自動付帯 ・法律相談など福利厚生充実 | ・年会費が必要 ・所得補償は任意加入 |
| 小規模企業共済 | 退職金の積立 | なし(貸付制度のみ) | 月1,000円~ 70,000円 | ・節税効果が非常に高い ・廃業・退職時に受取 ・低利の貸付制度あり | ・収入補償ではない ・12ヶ月未満は元本割れ ・受取時に課税 |
| 経営セーフティ共済 (倒産防止共済) | 取引先倒産時の 連鎖倒産防止 | なし(貸付制度のみ) | 月5,000円~ 200,000円 | ・節税効果が非常に高い ・取引先倒産時に無担保借入 ・40ヶ月以降は全額返戻 | ・収入補償ではない ・12ヶ月未満は掛け捨て ・解約時に課税 |
| 国民健康保険の 傷病手当金 | 病気・ケガ時の 収入補償 | △ 一部の組合のみ | 国民健康保険料に含む | ・追加費用不要 ・会社員同様の補償 | ・ほとんどの国保は対象外 ・特定の国保組合のみ |
| 健康保険の任意継続 | 退職後も会社員の 健康保険を継続 | あり(傷病手当金) | 会社員時代の 健康保険料×2倍 | ・傷病手当金が受けられる ・退職後2年間継続可能 | ・保険料が高額 ・2年間の期限あり |
5. フリーランスではなく「IT転職」という選択肢も
もちろん、フリーランスは自由度の高い働き方です。
が、ここまで読んでいただいた通り、すべての人に向いているわけではありません。むしろ、安定や成長を重視するなら、「転職してIT企業でスキルを磨く」というルートの方が、現実的です。
この章では、なぜ“IT転職”という道も視野に入れるべきかを解説します。
①IT転職市場は売り手優位で年収アップが十分狙える
現在のIT業界は、人材不足が続いています。
そのため、経験者はもちろん、未経験からでも積極的に採用を行っている企業が多く、求職者が有利な“売り手市場”の状況です。
特にスキルや経験がある場合、転職によって年収が100万円以上アップする例も珍しくありません。フリーランスよりも収入が少ないイメージを持たれがちですが、会社員でも充分に高年収を実現できます。
また、福利厚生や研修制度も整っています。
わざわざ不安定な独立に走らなくても、転職でキャリアと収入を両立する道はあるわけです。
②会社でスキルを磨いてから独立する王道ルート
じつは、多くの成功しているフリーランスも、いきなり独立したわけではありません。
まずは、企業で実績と人脈を積み、その上で独立を選ぶという「段階的なキャリア設計」が王道です。
会社員時代に経験した経験は、フリーランスになった後の資産です。つまり、売上というリターンにつながります。また、職場の同僚や上司が、後のクライアントや仕事の紹介者になって助けてくれることだって少なくありません。
つまり、
“実務経験ゼロ”の状フリーランス<数年会社でスキルを磨いてから独立
の方が、収入・案件獲得・信用面、すべてにおいて有利です。
③安定収入を得ながらスキルアップできる
残念ながら、フリーランスだと、学びながら収入を得るのが難しいです。
なぜなら、企業がフリーランスに求めるのは、即戦力だから、です。
しから、企業勤めなら違います。安定収入を得ながらスキルを高められます。これは、大きなアドバンテージです。なぜなら、会社員なら、研修制度、OJT、社内勉強会、資格補助など、成長の機会が豊富に用意されているから、です。
一方、フリーランスの場合、学習の時間はすべて「無収入」の時間です。
つまり、時間とお金の両方を自己負担する必要があります。
④フリーランスより転職が向いているのはこんな人
そして、すべての人がフリーランスに向いているわけではありません。
以下のようなタイプの人は、フリーランスよりも企業への転職の方が適しています。
- 安定した収入を重視する人
- 自己管理が苦手な人
- 営業や交渉が苦手な人
- 社会保険・税務・事務手続きが煩わしいと感じる人
- スキルにまだ自信がない人
このような人が無理にフリーランスになると、ストレスが増え、成果も出ず、すぐに後悔する可能性があります。
6. よくある質問【FAQ】
ここでは、フリーランスやめとけというワードにちなんだ、よくある質問をまとめてみました。
フリーランスのメリットは何ですか?
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 高収入 | 年収1000万円以上も可能 |
| 時間の自由 | 働く時間を自分で決められる |
| 場所の自由 | リモートで場所に縛られない |
| 仕事の選択 | やりたい案件だけを選べる |
| 人間関係 | 苦手な上司との付き合い不要 |
| ワークライフバランス | 子育てとの両立がしやすい |
| 定年なし | 生涯現役で働ける |
自分はフリーランスに向いていますか?
こちらも表にまとめてみました。
まずは副業や週末起業で適性を確認することをおすすめします。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| ✅ 高い自己管理能力がある | ❌ 指示がないと動けない |
| ✅ 常に学び続ける意欲がある | ❌ 安定収入を何より重視 |
| ✅ 営業・コミュニケーションが得意 | ❌ お金の管理が苦手 |
| ✅ 変化やリスクを楽しめる | ❌ 孤独に耐えられない |
| ✅ 孤独に強く自走できる | ❌ チームで働きたい |
フリーランスの廃業率はどのくらいですか?
1年以内に約30%、3年以内に約60%が廃業。10年生存率はわずか10%です。
フリーランスになって後悔する人はいますか?
年収が下がった人は約25%います。また、「自由のようで自由ではない」「孤独が辛い」という声も多く聞かれます。
フリーランスから会社員に戻ることはできますか?
可能です。が、年齢が上がるほど難しくなります。それは、どんなに優秀な人であっても、です。ちなみに、IT転職市場は活況なので、早めの判断が重要です。
フリーランスはやめとけ!は本当?まとめ
フリーランスという働き方には、自由・高収入・やりがいといった大きな魅力があります。
でも、もし今、「フリーランスに興味はあるけれど不安も大きい」と感じているなら、まずは信頼できるプロにキャリア相談してみることをおすすめします。
IT転職ナビでは、エンジニアやクリエイター向けに、転職と独立の両面からキャリア支援を行っています。スキルや希望条件をもとに、あなたに合ったキャリアパスを一緒に考えます。
独立すべきか、転職で力をつけるべきか、迷っているなら、まずは「相談すること」から始めてみてください。将来の選択肢を狭めずに、自分らしい働き方を実現する一歩となるはずです。
>> SESの年収は低い?エンジニアの実態・比較・改善策を徹底解説
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!






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